今後のMRI撮像、さぁどうする?

【主旨・座長】
香川県立中央病院 臨床工学部 金子 寛昭
一宮市立市民病院 臨床工学室 脇田亜由美

2024年1月、日本医学放射線学会、日本磁気共鳴医学会、日本不整脈心電学会より、心臓植込みデバイス患者のMRI検査に関する3学会合同ステートメントの改定が行われた。従来MRI検査が出来ないとされていたlegacy leadやmixed-brand患者においても、ベネフィットが明らかにリスクを上回ると考えられる場合や他に検査の代替手段がない場合においては、適切な院内プロトコールに基づいてMRI検査を行うことを容認する方針が打ち出された。対象患者の拡大に伴い撮像に前向きな施設がある一方、今まで通りMRIカード保有者のみの撮像に留めている施設もあると思われる。このセッションでは、 ”ベネフィット” と ”リスク”双方の視点からMRI撮像について考えたい。

【演者】
Con:患者のベネフィットを考え、MRIカード非保有者に対するMRI撮像に賛成!
奈良県立医科大学附属病院 医療技術センター 三浦 晃裕

2024年1月にステートメントが改正され一定条件を満たす場合、適切な院内プロトコールとインフォームドコンセントに基づいてMRI撮像が容認されています。過去にMRI撮像が必要であった患者さんのMRI撮像を断られた方も少なくないのではないでしょうか。MRI撮像積極的に対応しましょう!この立ち位置でプレゼンをさせて頂きます。よろしくお願いします。

Con:少なからずリスクが伴うこと、また代替手段も検討されることからMRIカード   非保有者へのMRI撮像は反対!
広島市立 北部医療センター 安佐市民病院 臨床工学室 黒田 聡

ベネフィットとは?リスクとは?施設間で色々考えがある中で今回ディベートをすることでメリットとデメリットを少しでも明瞭化できるように努力させていただきます。ハート鷲掴みショットで私の挨拶とさせていただきます。