当番世話人挨拶
近年、心臓植え込みデバイスの種類や治療適応範囲の増加に伴って、患者別に順応させることが可能で治療効果を得られている反面、機能の増加に伴う複雑化や不具合回避設定など、膨大な情報を常にアップデートし続ける必要があり、技術の進歩とともに知識を収集することと周知させることの大変さを私自身感じております。当研究会では、これらを一つでも多く理解し患者様のQOL向上により貢献できるよう、植込みデバイス関連業務についての研鑽の場を作り、情報交換活動を行っております。
昨年の第10回研究会では、多くの一般演題応募と予想を上回る参加人数による活発な討論もあり、これまで活動を積み重ねてきた参加者の輪が、全国規模で広がってきたように感じることができました。よって、会場は昨年と同じ“愛知県”での開催とさせていただきました。今回も日常臨床で遭遇する発見や疑問点をいくつかピックアップし、ますます参加者が経験を共有できる輪を広げていきたいと考えております。その上、より多くの情報を配信できるよう何度も提案と検討を重ね、さらなる一歩を踏み出せるよう取り組んでまいりました。内容は基調セミナー、ケースディスカッション、シンポジウム、ワークショップ、一般演題そして2つの教育講演と、例年よりも開催時間枠を広げて予定しており、参加いただいた皆様がそれぞれの仕事場において診療、研究、教育を深め、そして広めていくきっかけとなればと期待しております。
是非多くの医療従事関係の皆様に来ていただき、活発に討論が成された結果、参加者全員にとって有意義な会となりますことを祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。