当番世話人挨拶

第12回ペースメーカーフォローアップ研究会の当番世話人を務めさせていただきます、名古屋大学医学部附属病院の一柳 宏です。昨年に引き続き、愛知県・名古屋での開催となりました。開催日は、新年度の始まる4月14日。例年より時期が早まりましたが、金鯱で有名な名古屋城では桜が見頃となる良い時期だと思います。

今年のメインテーマは、昨今のデバイス機能の進歩に伴って、「アドバンス機能を活かす」です。「患者一人一人に合った設定を」と考える一方で、年々増加する患者の波にのまれ、只々日々のチェックをこなすだけで精一杯となってしまっている方も多いことでしょう。私自身もその一人です。そんな折、一筋の光明として現れた遠隔モニタリングシステム。患者にもスタッフにも非常に優れたシステムだと信じております。さらに、この遠隔モニタリングに欠かせないツールとなるのが、自動フォローアップ機能であると思います。本研究会ではこれらにフォーカスを当て、シンポジウムを行います。皆様ともに、今後のフォローアップがどう変わるのかを考えてみたいと思います。

また、我々の中で流行語となっている「ショックリダクション」。複雑化する頻拍鑑別機能をどう使用するのか、また治療をどう組めば頻拍が停止しやすいのかといった内容のセミナーや、昨年から続くICDのケースディスカッションを通じて、意見の交換を行い、情報と技術の共有を図ろうと思います。

これからフォローアップを始められる方からプロフェッショナルな方まで、是非多くの皆様に参加していただき、より「アドバンス」な会となりますことを祈念いたします。

第12回ペースメーカーフォローアップ研究会当番世話人
一柳 宏 (名古屋大学医学部付属病院 臨床工学技術部)